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2024.06.03

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COI-NEXT

超指向性スピーカー等を用いた音場制御の適用性に関する研究を実施しました

清水建設株式会社、立命館大学 情報理工学部 西浦敬信教授と順天堂大学大学院医学研究科 老人性疾患病態・治療研究センター 平澤恵理教授による特定の人にアナウンス音声を届ける「超指向性スピーカー」の病院内の設置・適用性に関する研究を行いました。

2020年11月より開始した本研究は、超指向性スピーカーの特性を活かした局所的音場制御システムを構築し、ワクチン接種会場での誘導や出入口での手指消毒アナウンスなどの実証実験を通して、病院内設備として、効率的情報伝達かつ安全確保に寄与することを確認しました。設置効果に対する利用者アンケート調査によると、利用者の8割以上が効果的であると回答し、エントランスや受付カウンターなど騒音の高い場所での設置や、薬渡し窓口からの特定の位置に座席する患者宛てへの呼び出しなどに効果が期待できるとの意見が見受けられました。

2024年3月をもって共同研究は終了しましたが、超指向性スピーカーの有用性は高く、新たな院内設備として利活用が期待されます。

<超指向性スピーカー設置の様子>

<超指向性スピーカーの設置場所>