【開催報告】第3回アウトリーチ活動
『知ってる?自分のカラダ~最新機器のデータから自分の数値を読み解こう~』
今回で3回目となるアウトリーチ活動は、千葉県内近隣の高校1、2年生を対象に「知ってる?自分のカラダ~最新機器のデータから自分の数値を読み解こう~」というテーマのもと開催致しました。今年は「自分の身体組成を知りましょう~BIA法による測定から見る~」、「走りの極意~データを解き明かす、走るための科学~レジステッドスプリント編」という2つのテーマで企画をしました。
🔸開催日時
⽇ 時 :2025 年 3 ⽉ 29 ⽇(土)10 時 00 分〜12 時00分
場 所 :順天堂⼤学 スポーツ健康医科学研究所1Fスポーツ科学系実験室
参加者 :高校生 9名
🔸プログラム
1. オープニング
2. 「自分の身体組成を知りましょう~BIA法による測定から見る~」
3. 「走りの極意~データを解き明かす、走るための科学~レジステッドスプリント編」
4. 参加者アンケート
5. クロージング
企画❶自分の身体組成を知りましょう~BIA法による測定から見る~
InBody770という機器を用いて体組成を測り、シートに書かれた数値を分析しました。この機器は体全体だけでなく、部位別の身体組成(筋肉、脂肪、水分)を測定することが出来ます。算出データから栄養評価をし、タンパク質、脂肪、ミネラルの不足または過剰を特定します。その結果、適切な栄養摂取、また運動による改善策を提案することが可能です。
この他に、姿勢評価のAIアプリを使用し、姿勢分析も行いました。このアプリは、姿勢の歪みから将来のカラダへのリスクを予測し、個人に合わせた改善案を提案することが出来ます。
自分の身体を細かく測定することで、今後のモチベーション、意識が高まったのではないでしょうか。
企画❷走りの極意〜データで解き明かす、走るための科学〜
最新のスプリントトレーニング機器である1080Sprint2を用いて、トレーニング効果を最大化するための適切な負荷設定の重要性について体験をしていただきました。研究室内にある陸上トラック走路にて、1080Sprint2を使用し、体重の25%、50%、75%の負荷をかけたスプリントを体験してもらいました。体力のある高校生でも75%の負荷をかけて走るのは大変そうでした。
講義では、測定したデータを基に、ひとりひとりに対して最適なトレーニング負荷についてフィードバックを行いました。参加者のスプリント速度のデータを本学野球部の測定データと比較することで、大学生アスリートの凄さを知ってもらえたと思います。
今年度は、さまざまな競技に取り組む高校生に参加していただき、体験型の講義を行いました。すべての競技に応用可能な内容であったため、積極的に取り組む様子が見られました。このイベントへの参加をきっかに、ご自身のからだへの理解を深め、意識も向上されたのではないかと思います。今後もアウトリーチ活動を通し、私達の研究成果を発信できるような、さまざまな活動を企画したいと思います。