第29回スポーツ健康医科学研究所セミナー
2023.11.01
『腸内細菌叢データを活用したアスリートのコンディショニング対策』
日時:10月27日(金)13時00分~14時30分
場所:スポーツ健康医科学研究所4階 カンファレンスルーム2
講師:松生 香里 准教授
第29回スポーツ健康医科学研究所セミナーは、川崎医療福祉大学准教授の松生香里先生をお招きし、「腸内細菌叢データを活用したアスリートのコンディショニング対策」というテーマでお話いただきました。私たちの腸の中には多数の腸内細菌があり、健康状態や病気の発症などに深く関わっています。またアスリートは一般の人より多種多様な腸内フローラを持っていることから、コンディション管理への活用がとても期待されているそうです。特殊環境(高地トレーニング)でのトレーニングが腸内細菌叢に影響するというデータも紹介していただきました。腸内細菌の栄養源となる食事はとても重要であり、コンディションの改善やパフォーマンスの維持につながるということです。
この他に、トップアスリートの腸内にすむ細菌をマウスの腸に移植したところ、運動能力が高まったという、興味深い研究結果についてもお話いただきました。講演後の質疑応答では多くの質問が寄せられ、最後まで活発な議論が行われました。