教育・研究

Education & Research

    研究概要

    環境医学研究所は、以下の3大プロジェクトについて相互に連携させながら研究を推進することで、環境因子がどのような影響を人体に及ぼしているかについて基礎医学と臨床医学が一体となって解明することを目的として、順天堂大学医学部附属浦安病院内に設置されました。

    • 1)環境要因(環境汚染物質)と生体反応
    • 2)疾患遺伝子の変異と環境因子
    • 3)性差医学と環境因子

     
    環境医学研究所には、本研究所におけるプロジェクト研究と密接に関連した研究課題に取り組む大学院授業科目として“環境・性差医学”が設けられています。現在重点的に進められている研究テーマとしては 、他講座との共同研究課題も含め、以下のものがあります。

    • ① 痒みのメカニズムとしての神経線維の表皮内侵入とその制御機構の解明
    • ② アトピー性皮膚炎の疾病に及ぼす環境因子の解明
    • ③ 内分泌攪乱物質・シックハウス原因物質・有害微粒子による自然免疫応答修飾機構解明
    • ④ 抗酸菌の貪食細胞における食胞形成回避機構の解明
    • ⑤ 貪食細胞の接着・遊走および貪食に関与するスフィンゴ糖脂質マイクロドメインの構造と、それを介した情報伝達機構に関する研究
    • ⑥ 酸化傷害マーカー6-ニトロトリプトファンの免疫測定法の開発と環境因子による機能障害への影響
    • ⑦ 環境変化に伴う金属元素暴露による生体反応への影響
    • ⑧ 慢性タバコ煙曝露による肺気腫とレチノイドによる肺胞再生の解析
    • ⑨ 薬剤誘発自己免疫現象の発症機構
    • ⑩ 自己免疫疾患の新たな治療戦略の探求
    • ⑪ 全身性エリテマトーデス(SLE)の発症機序
    • ⑫ 遺伝子転写異常と自己免疫―エピジェネティックなアプローチ―
    • ⑬ 性ホルモンのDNA転写活性に及ぼす影響
    • ⑭ 関節リウマチやその他の自己免疫疾患に関わる臨床プロテオミクス解析
    • ⑮ 疾患特異的生体内ペプチドマーカーの探索
    • ⑯ 生殖・個体発生における環境因子が及ぼすエピジェネティックな影響と性差の関与
    • ⑰ 生殖細胞形成過程を指標にした性差の本質的意義の解明
    • ⑱ GPI-アンカー型タンパク質を介した生命現象と環境因子の関連

     

    【キーワード】

    1) 環境因子、2) 痒み、3) C-線維、4) アトピー性皮膚炎、5) neurotrophic factor、6) metalloproteinase 、7) セマフォリンファミリー、8) 自然免疫応答、9) スフィンゴ脂質マイクロドメイン、10) 内分泌攪乱物質、11) 自己免疫疾患、12) 全身性エリテマトーデス、13) 臨床プロテオミクス、14) 内在性レトロウイルス、15) DNAメチル化、16) エピジェネティクス、17) エストロゲン、18) ステロイドレセプター、19) 生殖細胞、20) GPI-アンカー型タンパク質

    教育指導目標

    • 1)環境医学研究所では大学院生は、生化学、細胞生物学、分子生物学、免疫学、分析化学等の基本的手技を習得し、それらの原理を理解しながら、各自の研究課題に取り組むことで、環境医学研究所のプロジェクトに参加することとします。
    • 2)担当指導教員の助言のもとに、研究目標を速やかに達成するために必要な文献等の情報を的確に理解・整理し、研究計画を立案し、研究を遂行する能力を養うことをめざします。
    • 3)毎週行われるJournal Clubに参加・発表するとともに、定期的に行われるプロジェクトグループ毎のProgress Meetingにおいて自らの研究の進捗状況を説明し、discussionすることで、互いに研究を批評し、他のアドバイスを真摯に聞き的確に自らの研究に活かす能力を身につけるように指導します。また、年1回以上の各種学会への参加と研究成果の発表を原則とし、積極的に討議に参加できるようになることを目指します。

    各研究の紹介

    • かゆみの研究

      痒みの発生機序を基礎的に研究し、難治性痒みを伴う様々な疾患の病態の解明と予防・治療法の開発を目指して研究を推進しています。
       
      髙森 建二

      環境医学研究所・所長、皮膚科学・特任教授、皮膚科学・名誉教授、学校法人順天堂・理事

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    • 生殖細胞研究

      「体内寄生」この免疫学的にも異端的生殖戦略を採っているのが哺乳類です。有性生殖・妊娠の生物学的本質とは何か。これらの生理及び破綻機構解明を通じ、生殖という基盤生命現象の更なる理論構築を目指しています。
       
      荒木 慶彦

      環境医学研究所・副所長、環境医学研究所・先任准教授、産婦人科学・准教授

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    • 眼アレルギーの研究

      国民の40%以上が罹患する花粉性結膜炎から重篤で視力障害を惹起する春季カタルなどのアレルギー性結膜疾患の病態解明と新しい治療法の開発のため研究を続けています。
       
      海老原 伸行

      環境医学研究所・副所長、眼科学・教授

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    • 糖脂質を介した分化・免疫機構の研究

      糖脂質膜マイクロドメイン(脂質ラフト)の情報伝達機構の解明と、膜マイクロドメインや糖脂質代謝産物を介した感染・免疫応答機構の解明を目指した研究を展開しています。
       
      岩渕 和久

      環境医学研究所・准教授(併任)、医療看護学研究科・教授

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    • プロテオミクス研究

      タンパク質を大規模に解析する手法であるプロテオミクスの技術を用いて環境や性差が関わるさまざまな生命現象や疾患を解析し、その分子機構を明らかにする研究を行っています。
       
      柳田 光昭

      環境医学研究所・准教授

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    • 自己免疫疾患の研究

      関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病・自己免疫疾患について、基礎医学と臨床医学の両方に軸足を置いた研究を行っています。
       
      森本 真司

      膠原病・リウマチ内科学講座(浦安病院) 教授

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