カテプシンD欠損が中枢神経組織に与える影響を解明 ~プロテオパチー関連神経疾患の動物モデルとしての期待~

2022.07.25

鈴木ちぐれ 助教、山口隼司 助教を中心とした研究成果が、Scientific Reports に2022/7/8に発表されました。神経セロイドリポフスチン症の原因遺伝子の一つであるカテプシンD遺伝子の中枢神経組織特異的欠損マウスを作成し、中枢神経組織におけるカテプシンDの欠損によって、神経変性様表現型を示し、神経細胞の滑落に加え、ミクログリアとアストロサイトが活性化することを明らかにしました。また、このマウスではアルツハイマー病やパーキンソン病に関連したプロテオパチー関連タンパク質(リン酸化Tauやリン酸化αシヌクレイン)の蓄積も認められ、このマウスがプロテオパチー関連タンパク質の早期蓄積モデルとして利用できる可能性を示しました。概要はプレスリリースをご参照ください。