概要
疾患モデル研究センターは、1999年に文部科学省の学術フロンティア推進事業の認可を受けて設立されました。当センターでは、医学研究及び医学教育のための動物実験が行われています。本学の医学部及び大学院医学研究科は、高度の医療を通じて、国民の健康に貢献しており、その活動は、本学において行われている基礎研究及び臨床研究の成果にもとづいています。本学において行われている動物実験は、本学の研究活動を支えるために必要なものと考えられます。
本学における動物実験は、すべて、「順天堂大学動物実験等管理規則」(以下、「規則」)に則って行われています。規則は、国の法律「動物の愛護及び管理に関する法律」及びその他の関連法規に従って作成されています。本学において行われる動物実験の計画書は、すべて、動物福祉の観点から、指針にもとづいて、動物実験委員会にて審査及び機関長(学長)の承認を得ており、学長の承認を得ていない動物実験は行うことができません。
動物実験計画の立案にあたり、規則にもとづいて、実験動物を使用しない方法がないか充分に検討し、実験動物を使用する場合は、実験の目的に適うかぎりにおいて、最小限の数の実験動物を使用するよう配慮しています。更に、動物実験を行うにあたっては、規則にもとづいて、実験動物にできるだけ痛みや苦しみを与えないよう配慮しています。
医学研究及び医学教育における動物実験は、重要、かつ、不可欠な手段であって、実験を通じて行われた研究及び教育は、生命現象の理解と解明に大きな役割を果たし、その成果は、医学及び医療に応用され、人類福祉のために計り知れない貢献を果たしています。こうした動物実験を行うにあたっては、自然科学における研究の一般原則に従い、再現性が得られるように実験の諸条件に留意するばかりではなく、動物の生命を尊重し、動物にできる限り苦痛を与えないような平静な条件で飼育、処理を行うように心がけなければなりません。
疾患モデル研究センターは、①医学研究及び医学教育のための動物実験を適正に遂行できるような研究環境を整備・維持し、提供を行い、②医学研究の発展のために新しい研究技術を取り入れて、より高度な研究に対応した支援体制を整え、③研究者に対して、動物福祉及び動物愛護の精神を念頭においた適正な動物実験を行うために必要な動物実験及び実験動物に関する基礎知識(関連法規、ガイドライン、動物実験実施法、動物愛護等)の修得を目的とした教育訓練を実施することにより、資質向上を図ることを使命とし、世界トップレベルの研究を実現するために動物実験をサポートしています。
利用方法
利用者は、動物実験を始める前に、動物実験講習会を受講しなければなりません。受講日を記載した「動物実験計画書」を提出し、承認された後に、施設の登録を行い、動物実験を開始することができます。なお、利用者は、動物実験の内容、動物実験施設の利用方法、必要な機器等について各研究室の職員と相談して下さい。
施設・設備