第12回プログレスミーティング 静岡災害医学研究センター研究報告会
日 時:2025年7月25日(金) 16:30~17:30
会 場:順天堂大学医学部附属静岡病院 オンライン同時開催(Zoom)
主 催:順天堂大学大学院 医学研究科 静岡災害医学研究センター
参加人数:22名
当研究センターの研究者による、現時点での研究進捗報告会を開催いたしました。
会 場:順天堂大学医学部附属静岡病院 オンライン同時開催(Zoom)
主 催:順天堂大学大学院 医学研究科 静岡災害医学研究センター
参加人数:22名
当研究センターの研究者による、現時点での研究進捗報告会を開催いたしました。
演題1:2回目の原発性肺癌手術後の症例は3回目の原発性肺癌の手術に対して耐え得るか?
順天堂大学医学部附属静岡病院 呼吸器外科
准教授 市之川 英臣
【アブストラクト】
大災害時には、家屋の倒壊や処理などにより、大量の粉塵が発生し、健康被害が懸念される。特に、石綿を含む粉塵は、肺癌などの疾病を引き起こす可能性がある。低侵襲手術の進歩により、2回目の異時多発肺癌に対する手術症例の論文は認めてきているが、2回目の手術以降、3回目の原発性肺癌が疑われる症例に対して手術や治療を行ったという論文はない。2回目の手術以降、画像所見で原発性肺癌が疑われる結節の増大した発生率、手術成績について解析、報告を行う。
演題2:重症外傷におけるカルバゾクロムスルホン酸とトラネキサム酸の併用療法の有効性
順天堂大学医学部附属静岡病院救急診療科
准教授 長澤 宏樹
【アブストラクト】
使用できる医療資源に限りがある災害時などの環境では、供給が必要な輸血製剤の制限が問題となるが、外傷診療領域で輸血量を減少させるエビデンスが示されている薬剤はない。そこで着目したのが日本の臨床現場で以前より使われているカルバゾクロムスルホン酸(CSS)とトラネキサム酸(TXA)である。治療の有効性を確かめるために後方視研究を実施した。CSSとTXA併用により受傷後24時間以降の輸血量が減少していることが確認された。