第6回プログレスミーティング 静岡災害医学研究センター研究報告会 

日  時:2020年1月17日(木) 17:00~18:00
会  場:順天堂大学 医学部附属静岡病院 G棟4階 研修医実習室1
主  催:順天堂大学大学院 医学研究科 静岡災害医学研究センター
参加人数:25名

当研究センターの研究者による、現時点での研究進捗報告会を開催いたしました。
富士市立中央病院 副院長、腎臓内科部長の笠井健司先生に外部評価をいただきました。

演題1:ストレスによる消化管機能異常大腸癌患者における、B7H3の測定および解析

順天堂大学医学部附属静岡病院 外科
助手  小泉 明博

【アブストラクト】
現在、消化器癌における腫瘍マーカーは一般にCEAやCA19-9が使用されている。しかしこれらの数値は参考値としての使用用途しかなく、低値であることが癌の病勢や化学療法に対する感受性の有無との関係は指摘できない。B7H3は近年免疫チェックポイント阻害剤のキーとなっており、癌患者におけるB7H3測定により、癌の予後予測因子となる可能性があると指摘されている。今回我々は、ストレス状況下と思われる大腸癌担癌患者における、術前血清において、B7H3の測定を行い、予後予測因子として活用できうるか検討。

演題2:2019年台風19号伊豆半島上陸時の当院での対応と、social networking service (Twitter®) 内容の検討

順天堂大学医学部附属静岡病院 救急診療科
教授   柳川 洋一

【アブストラクト】
順天堂大学医学部附属静岡病院は伊豆の国市に位置する総合病院である。伊豆の国市には伊豆縦貫自動車道の他、国道136号/414号と伊豆箱根鉄道が存在する。2019年台風19号は、10月11日19時前、伊豆半島に上陸し、東日本各地に甚大な被害をもたらした。伊豆の国市も台風被害を受け、川の氾濫、主要道路や橋の通行止めや唯一の鉄道の運行見合わせにより、伊豆の国市は陸の孤島化した。当院の災害対策本部を院内ドクターヘリ運航対策室に設置したので、その際の活動状況と情報収集の一部として用いた Twitterの分析結果も併せて報告。

当センター長(右から3人目)、演者(両端)、外部評価者(左から3人目)および参加者