本研究では、順天堂医院で撮影したレントゲン画像より評価した変形性関節症の指標と文京ヘルススタディ―で測定した様々な身体機能指標との関連を検討し、変形性関節症の個別化治療実現に向けたバイオマーカーを開発することを主な目的としています。

○この研究の対象となる方は、西暦2015年9月01日からのスポートロジーセンターでベースライン調査、および2020年11月０１日からの5年後調査の測定にお越し頂き、順天堂医院でのレントゲン検査を受けられた方です。(これから受けられる方も含みます。)

・利用させていただくデータは次の通りです。

年齢、性別、レントゲン画像、身体機能指標（身長，体重，四肢骨格筋量，握力，歩行速度，開眼片脚立位時間，歩行テスト（通常歩行），膝伸展筋力，5 秒立ち上がりテスト）、血中指標、尿中指標、骨密度など

・利用方法は次の通りです。

膝レントゲン画像データをフィンランドのOulu大学へ送付し、変形性関節症の評価を行う。その後、その評価指標基に順天堂大学で種々の身体機能指標との関連を検討し、北欧3か国の研究グループ(スウェーデンのLund大学、フィンランドのOulu大学、ノルウェーのDiakonhjemmet病院)と共同で結果の解釈、意味づけを行います。

○この研究は順天堂大学医学部研究等倫理委員会の承認を受けて行われます。

・研究実施期間　倫理委員会承認日　～　西暦2025年3月31日まで

・研究責任者　　石島　旨章

・共同研究先責任者　Martin Englund (Lund大学, スウェーデン)

○既に測定済みのデータを使用する研究であり、新たな検査や費用が生じることはなく、また、使用させていただいた患者さんへの謝礼等もありません。

○皆さんの情報は、個人を特定できる情報とは切り離した上で使用します。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されることがありますが、個人を特定できる個人情報は含みません。本研究では研究から得られた情報・データ等、またはこれを統計処理した情報・データ等が共同研究先であるフィンランド・Oulu大学の研究グループに提供されますが、提供されるデータは個人を特定できないように匿名化処理されたデータであり個人情報は含まれません（歩行動画データの提供を除きます。）。また、提供されるレントゲン画像データは、ネットワークから遮断されたパスワードによりアクセス制限されたコンピューターに保存されます。データが移転されるフィンランドは日本と同水準の個人情報保護法が施行されており、同国でも日本と同様に個人情報は保護されます。ご希望の方にはフィンランドでのデータの取り扱いおよび関連情報について情報提供します。

○調査研究の結果、特許などの知的財産が生じる可能性もございますが、その権利は大学・研究者および共同研究機関に帰属し、あなたには帰属しません。

○この研究は、日本医療研究開発機構・戦略的国際共同研究プログラム：21jm0210095h）の助成を受けて実施します。そのため、外部の企業等からの資金の提供を受けておりません。研究者が企業等から独立して計画し実施することから、特定の企業が研究結果および解析等に影響を及ぼすことはありません。また、本研究の責任医師および分担医師には開示すべき利益相反はありません。

○先述のデータを共同研究実施のために下記機関に対して提供します。

［主な提供方法］☐直接手渡し　☑郵送・宅配　☑電子的配信　□その他

・Biomedical Engineering at Research Unit of Medical Imaging,
Physics and Technology, Oulu University, (研究責任者 Simo Saarakkai 教授)