NEWS
2025.11.28
活動報告
輪島市内の仮設住宅4か所で運動プログラムと体力測定を実施
2025年11月6日・7日の2日間、COI-NEXT 順天堂大学拠点は、石川県輪島市内に設置されている4か所の仮設住宅集会所を訪問し、住民の皆様を対象とした運動プログラムおよび体力測定を行いました。
今回の運動プログラムでは、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一先生が推奨する、「いつでも、どこでも」できる太ももの前側の筋肉および腹筋を鍛える運動を中心に実施しました。※1 スクワットなど、日常生活では取り入れる機会の少ない動作も含まれていましたが、参加者同士が声を掛け合いながら積極的に取り組まれ、最後には歓声が上がる場面もあるなど、和やかで活気のある雰囲気となりました。
体力測定では、富士通Japan株式会社の「Fujitsu ウェルネス運動支援サービス」※2を活用し、30秒椅子立ち上がりテスト※3や片足立ちテスト※4を実施しました。同サービスは、多人数を同時に自動解析できる点が特長で、測定当日にコメント付きのレポートをお返しすることで、参加者の皆様の運動継続への意識向上をお手伝いできたと考えています。また、個別相談をご希望された住民の方には、運動機能維持に向けた具体的な個別アドバイスも行いました。
本取り組みは、災害後の生活環境下におけるフレイル予防を目的として、輪島市役所の皆様のご協力のもと実施したものです。今後も地域の皆様のお声を伺いながら、「今よりも運動機能を落とさないために何ができるか」を共に考え、継続的に活動を進めてまいります。
※1 詳細は「順大さくら”筋活”講座」のウェブサイトをご覧ください。
https://juntendo-kinkatsu.com/
※2 健康増進・介護予防事業などにおける運動機能評価をAI体力測定にて支援するサービスです。詳細はウェブサイトをご覧ください。
https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/wellnessex/
※3 30秒間に椅子から立ち上がり再び座る動作を何回繰り返せるかを測定するテストです。下肢筋力やバランス能力を簡易的に評価でき、高齢者の運動機能低下や転倒リスクの確認に広く用いられています。
※4 片足で立ち続けられる時間を測定するテストです。バランス能力や下肢の安定性を評価する目的で用いられ、転倒リスクの予測や日常生活動作の自立度の指標として広く活用されています。

