赤松教授のインタビューが公開されました。(健達ねっと)

2023.05.16

【専門家インタビュー】iPS細胞技術の活用に関する研究

研究内容について

編集部:赤松先生は神経疾患について研究されています。まず、IPS細胞を用いた神経疾患モデリング・病態及び創薬研究について』の内容とその研究成果について教えてください。

赤松様:私たちはパーキンソン病患者由来のiPS細胞から作製したドーパミン神経細胞を用いた病態検出方法をイメージング装置を用いて自動化することに成功しました。
このシステムを用いて遺伝性のパーキンソン病であるPARK2とPARK6患者由来のiPS細胞から作製したドーパミン神経細胞を用いて薬剤スクリーニングを行い、iPS細胞の病態を改善させる4種類の化合物を同定しました。
さらに、これらの薬剤がパーキンソン病モデル動物のショウジョウバエと一部の孤発性パーキンソン病患者由来細胞に対しても病態改善効果を持つことを確認しました。
パーキンソン病のうち、原因遺伝子と細胞での表現型が明らかである遺伝性症例の細胞を用いて同定した化合物が、原因不明で症例の大部分を占める孤発性症例由来の細胞でも効果があるという結果は、パーキンソン病に対するiPS細胞を用いた創薬の有用性を示しています。

インタビュー内容の続きはhttps://www.mcsg.co.jp/kentatsu/interview/35832