1章 男女の身体の違い、月経のしくみ
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男女の体型を比較したときに、女性らしい身体的特徴を示すものを選んでください。
肩幅が広い
脂肪の割合が低い
骨盤が広い
筋肉質な体型
正解「骨盤が広い」
[解説] 女性の骨盤内には子宮や卵巣などの生殖器があるため、男性に比べて骨盤は横に広がった形をしています。この骨格構造は、妊娠・出産に適した形状であり、出産時には赤ちゃんが通りやすくなるよう、女性ホルモンの働きによって自然に開くようになっています。
次のA~Dのうち、正しいものを選んでください。
A. 男性には女性ホルモンがなく、女性には男性ホルモンがない
B. 男性にも女性ホルモンがあり、女性にも男性ホルモンはあるが、分泌量に違いがある
C. 男性には女性ホルモンはないが、女性には男性ホルモンがある
D. 男性には女性ホルモンがあるが、女性には男性ホルモンはない
正解「B. 男性にも女性ホルモンがあり、女性にも男性ホルモンはあるが、分泌量に違いがある」
[解説] 女性には女性ホルモンしかないと思われがちですが、実際には、女性の体内にも男性ホルモンが、男性の体内にも女性ホルモンが少量ながら存在しています。
男性ホルモンのひとつである「テストステロン」は、女性の体内では副腎や卵巣で産生・分泌されており、骨や筋肉の健康維持、性欲、気分の安定などにも関与しています。
次のうち、女性ホルモンを選んでください。
エストロゲン
テストステロン
コラーゲン
カフェイン
正解「エストロゲン」
[解説] 「エストロゲン」は、代表的な女性ホルモンのひとつで、女性の健康や身体機能の維持に重要な役割を果たしています。
女性ホルモンには主に、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」があります。これらはいずれも卵巣で産生され、月経周期や妊娠、骨や血管、皮膚、脳の機能などに影響を与えます。
次のうち、女性ホルモンの「はたらき」ではないものを選んでください。
月経や妊娠
髪や肌の健康を保つ
体毛の発育を促進
丸みを帯びた身体のラインを形成
正解「体毛の発育を促進」
[解説] 男性の体内で多く分泌される「男性ホルモン」と女性に多く分泌される「女性ホルモン」。それぞれの分泌量の違いによって、男女の身体にはさまざまな特徴が生じます。「男性ホルモン」は筋肉質な体格の形成や、皮脂の分泌、体毛の発育を促進します。一方、「女性ホルモン」は丸みを帯びた身体のラインを形成し、髪や肌そして骨の健康を保つ働きがあります。また自律神経を安定させる作用もあります。
女性ホルモンの分泌が低下すると、病気やケガになりやすくなります。
次のうち、女性ホルモンの分泌が低下する原因として、関係ないものを選んでください。
無理な減量
過剰なトレーニング
PMS(月経前症候群)
ストレス
正解「PMS(月経前症候群)」
[解説] 思春期に増加する女性ホルモン「エストロゲン」は、筋肉量や骨量の増加・維持に加え、腱や靭帯を強くするコラーゲンの生成にも関与するなど、身体にとって重要な役割を果たしています。
ところが、過剰なトレーニングやストレス、無理な減量によってエネルギーが不足したり、十分な睡眠時間や睡眠の質が保てない場合は、女性ホルモンの分泌を妨げることになります。
エストロゲンが低下すると、月経周期が乱れるだけでなく、アスリートにとって重要な筋肉の合成能力や回復力も低下します。また、体内でカルシウム吸収率が低下し、疲労骨折などのケガのリスクが高まります。
女性の身体にとって、妊娠・出産のための十分な( )を蓄積できた結果起こるのが月経です。逆に、月経が起こらないということは、十分な( )が体内に蓄積できていないというサインです。
( )に当てはまるものを選んでください。
栄養
エネルギー
脂肪
副腎皮質ホルモン
正解「エネルギー」
[解説] 月経があるということは、女性の身体にとって、赤ちゃんを産めるほどの十分なエネルギーが確保されている状態、つまり、赤ちゃんの体重に相当する2~3kgの筋肉をつけられるくらいにエネルギーに余裕があることを意味します。
特に女性アスリートにとって、定期的な月経があることは、筋肉量の増加や骨の強化につながるほどエネルギーが充足している証拠であり、競技力の向上にもつながる重要なサインなのです。
右図は、月経のシステムを示したものです。
AとBに当てはまるものを選んでください。
A. 視床下部 B. 卵巣
A. 視床下部 B. 卵胞
A. 前頭葉 B. 卵巣
A. 小脳 B. 卵管
正解「A. 視床下部 B. 卵巣」
[解説] 月経は、脳の視床下部が司令塔となり、下垂体、卵巣、そして子宮内膜に働きかける複数のホルモンの調整によって起こります。
卵巣内に多数ある卵胞のうち1個が選ばれて大きく成長し、その中から卵子が放出される現象を( )といいます。( )は通常、毎月1回、左右どちらか一方の卵巣で起こります。
( )に当てはまるものを選んでください。
着床
PMS
排卵
月経
正解「排卵」
[解説] 卵巣の中には卵胞という殻に包まれた卵子がたくさん存在します。通常、排卵は月に1回、左右どちらかの卵巣の中にある卵胞が20mmまで成長し、卵子が放出されます。
排卵後に残った卵胞は、黄体に変化し、女性ホルモンの「プロゲステロン」を分泌します。プロゲステロンは子宮内膜を妊娠に適した状態に整え、体温を高くするなど、妊娠を維持する働きをしてくれます。
排卵後、受精にいたらず妊娠が成立しなかった場合、厚くなっていた子宮内膜が不用となり、はがれおちる現象を一般的に( )といいます。
( )に当てはまるものを選んでください。
炎症
排卵
月経
貧血
正解「月経」
[解説] 排卵によって卵胞から放出された卵子が受精し、厚くなった子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。妊娠が成立しなかった場合、妊娠のために厚くした子宮内膜は不用となり、「経血」とよばれる出血となって剥がれ落ちます。これが、一般的に月経とよばれる現象です。
( )歳を過ぎても初経がみられないことを「遅発月経」といいます。
( )に当てはまるものを選んでください。
13
15
17
20
正解「15」
[解説] 15歳を過ぎても初経がみられないことを「遅発月経」といいます。また、18歳になっても初経がこない場合は「原発性無月経」です。
日本人における初経の平均年齢は、おおむね12歳前後とされており、一般的には10歳から14歳の間に初経を迎えることが多いとされています(ただし、成長の度合いには個人差があります)。そのため、高校入学時に初経がない場合は、病院の受診を推奨しています。
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