6章 「超省エネな身体」と“Female Athlete Triad”の関係
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すでに「省エネな身体」にもかかわらず、強い意志による極端な減食や活動量の増加で、さらに体重や( )を減少させた状態を「超省エネな身体」といいます。
( )に当てはまるものを選んでください。
筋肉
骨量
心拍数
体脂肪
正解「体脂肪」
[解説] 「省エネな身体」にもかかわらず、さらに体重や体脂肪を減少させた状態を「超省エネな身体」といいます。「超省エネな身体」は、省エネ量(エネルギー消費量とエネルギー摂取量の差)が1000kcalを上回る場合もあります。
「省エネな身体」でもっと体脂肪を落とそうと食事を減らすと、エネルギーや栄養素の摂取量が極端に減少し、「食べたい!」という欲求が高まります。すると、特にエネルギー源として不足している( )で補おうとします。
( )に当てはまるものを選んでください。
タンパク質
カルシウム
糖質
ビタミン
正解「糖質」
[解説] 極端な減食で「食べたい!」という欲求が高まると、特にエネルギー源として不足している糖質を補おうとしますが、女性は多くの場合、甘いもの(菓子類など)を食べてしまいます。
甘いもの(菓子パン、お菓子、デザートなど)は総じて脂質からのエネルギーが高く、栄養価が低いため、たくさん食べなければ、足りなくなったタンパク質、ビタミン、ミネラルなどを満たすことができず、食べ過ぎてしまいます。これは身体の自然な( )反応です。
( )に当てはまるものを選んでください。
弛緩
防御
過敏
回復
正解「防御」
[解説] 「食べたい!」という欲求を甘いもの(菓子類など)で満たそうとすると、たくさん食べてエネルギー摂取量が過剰になりやすいのです。これはエネルギーや栄養素の摂取量が極端に少なくなったために起こる現象です。そのような現象が起こらないように食べることが重要です。
減食で減少した体重が、過食で元に戻ることを( )といいます。
( )に当てはまるものを選んでください。
リバウンド
リスタート
バウンド
リターン
正解「リバウンド」
[解説] 減食で減少した体重が、過食で元に戻ることをリバウンドといいます。
たくさん食べてしまってから「私は意思が弱い!」と自分を責めてしまい、また減食をしては過食を繰り返してしまう例も少なくありません。体重のリバウンドは心身ともに負担がかかりますので、リバウンドを引き起こすような減食と過食を繰り返さないように気をつけましょう。
「超省エネな身体」が引き起こしやすい「疲労骨折」は、( )が低下し、骨粗しょう症の状態が続くと発症します。
( )に当てはまるものを選んでください。
筋肉量
体温
持久力
骨密度
正解「骨密度」
[解説] 疲労骨折は、骨密度が低下し、骨がスカスカになる骨粗しょう症の状態が続くと起こりやすくなります。
「超省エネな身体」が引き起こしやすい「鉄欠乏性貧血」は、体内の酸素運搬能力が低下した状態なので、主に( )が落ちてしまいます。
( )に当てはまるものを選んでください。
持久力
筋力
回復力
抵抗力
正解「持久力」
[解説] 鉄分不足が原因で起こる鉄欠乏性貧血は、体内の酸素運搬能力が低下した状態なので、主に持久力が落ちてしまいます。また、疲労感、食欲不振、倦怠感(けんたいかん)といった症状も現れます。
「超省エネな身体」の特徴のひとつとして、( )が不安定なことも挙げられます。
( )に当てはまるものを選んでください。
体調
精神状態
睡眠
体温
正解「精神状態」
[解説] 「超省エネな身体」のアスリートの多くは精神状態が不安定です。感情の起伏が激しく、ちょっとしたことに対しても過敏に反応します。不安定な精神状態は競技パフォーマンスにも良い影響を与えません。
下図は、「超省エネな身体」のアスリートが陥りやすい、FAT(Female Athlete Triad; 女性アスリートの三主徴)の関係性を示したものです。
A、B、Cに当てはまる正しい組み合わせを選んでください。
A. エネルギー B. 体重 C. プロゲステロン
A. 栄養 B. 体脂肪 C. テストステロン
A. エネルギー B. 骨密度 C. エストロゲン
A. 栄養 B. 筋肉量 C. コラーゲン
正解「A. エネルギー B. 骨密度 C. エストロゲン」
[解説] 適切なエネルギーバランスが正常な月経及び健康な骨密度を維持していますが、エネルギーバランスが負の状態に崩れると無月経や骨粗しょう症を引き起こします。また、無月経になると、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する女性ホルモンのエストロゲンが低下するので、骨密度も低下し、骨粗しょう症を引き起こします。
「超省エネな身体」を改善するには、エネルギー(A)量とエネルギー(B)量の差を徐々に少なくしていく必要があります。
A、Bに当てはまるもの正しい組み合わせを選んでください。
A. 総 B. 必要
A. 消費 B. 摂取
A. 吸収 B. 摂取
正解「A. 消費 B. 摂取」
[解説] 「超省エネな身体」は、エネルギー消費量に比べてエネルギー摂取量が極端に少ない状態です。1食の量を少し増やし、体重が増えないことを確認しながらまた量を少し増やすというサイクルを繰り返すことで、エネルギー消費量と摂取量の差を徐々に縮められ、「超省エネな身体」を改善することができます。
「超省エネな身体」の予防方法として最も重要なのは、減量を実践する際に体重減少量の目標と、( )を設定し、計画を立ててから始めることです。
( )に当てはまるものを選んでください。
体重
BMI
体脂肪率
減量期間
正解「減量期間」
[解説] 「超省エネな身体」の予防方法として最も重要なのは、減量を実践する際に目標と減量期間を設定し、無理な計画を立てないことです。
また、減量のための行き過ぎた食事制限や過度なトレーニングは控え、食事量とトレーニングのバランスをとることが大切です。さらに、減量中も常にバランスよく食べることを心がけ、必要に応じて専門職(公認スポーツ栄養士・管理栄養士)のサポートを受けるのも良いでしょう。
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