Program
開催日程 2021 年 9 月 7 日(火)~ 9 月 9 日(木)
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Day1
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01オープニング(自己紹介含む)
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02女性とスポーツⅠ
小笠原悦子 女性スポーツ研究センター センター長
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03プロフェッショナルとしてのコーチング
Marlene Bjornsrud (マーリーン・ビヨンズロッド)
米国女性コーチアライアンス 元代表 -
04 女性アスリートのコンディショニング
鯉川なつえ 女性スポーツ研究センター 副センター長
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05スポーツ栄養
鈴木志保子
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部 教授 -
06スポーツとジェンダー
山口理恵子 城西大学経営学部 教授
小林美由紀
一般社団法人 日本女子サッカーリーグ(WEリーグ) 理事 -
07リーダーシップ&コラボレーション
Lisa O'Keefe(リサ・オキーフ)
スポーツイングランド インサイト・ディレクター
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Day2
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08コーチのためのモチベーション戦略
Nicole LaVoi(ニコル・ラボイ)
ミネソタ大学 タッカーセンター センター長 -
09思考と感情整理のメンタルトレーニング
田中ウルヴェ京 株式会社ポリゴン 代表取締役
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10CoachDISCプログラム
Liz Masen (リズ・メイソン)
アスリートアセスメント インサイト・エグゼクティブディレクター
伊藤 真紀 法政大学スポーツ健康学部 准教授 -
11CoachDISCケーススタディ
守屋 麻樹 ローレルゲート株式会社 代表取締役
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12スポーツにおけるダイバーシティ
野口 亜弥 順天堂大学スポーツ健康科学部 助教
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13女性とスポーツⅡ
山口 香 筑波大学体育系 教授
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Day3
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14Navigating the Future
for Women Sports Leadersパネリスト:
鯉川なつえ 女性スポーツ研究センター 副センター長
安達阿記子 リーフラス株式会社
塚田 真希 東海大学体育学部武道学科 講師
中山由起枝 日立建機株式会社 クレー射撃部
奈良 梨央
新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科 助教
コーディネーター:
小笠原悦子 女性スポーツ研究センター センター長 -
15ネットワーキング
小林美由紀
一般社団法人 日本女子サッカーリーグ(WEリーグ) 理事 -
16 修了式・クロージング
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開催形式:オンライン開催講義・運営会場:東京・渋谷 Fスタジオ
主催女性スポーツ研究センター(JCRWS)
共催NPO 法人ジュース(JWS)、WeCOACH
協力アディダス ジャパン株式会社
ユニ・チャーム株式会社
01オープニング
講師鯉川なつえ 女性スポーツ研究センター 副センター長
関口 晃子 女性スポーツ研究センター スタッフ
今年もオンライン形式により開催 進化して、さらに充実!
昨年に続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑み、オンラインでの開催となった「女性リーダーアカデミー2021」。今回も全国各地から幅広い年代、様々な競技にそれぞれの立場で関わる参加者31 名が、学びを求めてオンライン上に集結しました。
参加者たちは、各々のチームウェアを着用し、自己紹介を行いました。所属や役職だけでなく、遊び心を盛り込んだ表現方法で自己紹介が行われると、参加者の人となりが垣間見えました。頭も身体もほどよく動かし、オンライン環境での受講に向けたウォーミングアップを行いました。
02女性とスポーツⅠ
講師小笠原悦子 女性スポーツ研究センター センター長
女性スポーツに新たな局面
東京2020で推進されたジェンダー平等
アカデミー最初の講義となる「女性とスポーツⅠ」では、まずは女性スポーツの歴史を学んでいきました。ここ20年あまりという短い期間に、大きな動きがあった女性スポーツという分野において、男性主体のスポーツ文化から男女平等のスポーツ文化とするための過程として、日本の主要スポーツ団体が2017年に『ブライトン+ヘルシンキ2014宣言』への署名に至った経緯などが説明されました。その後、IOCジェンダーイクオリティレビュープロジェクトをはじめとする動きが起こり、「東京2020」でも体現されたことが紹介されました。
さらに、世界女性スポーツ会議、米国における女性リーダーアカデミーでの経験をふまえ、質の高い教育やロールモデルの必要性を訴えました。最後に小笠原悦子センター長は、「全力でスポンジのごとく吸収し、後進を導いてほしい。みなさんの力が必要」という言葉で参加者たちを後押ししました。
03プロフェッショナルとしての
コーチング
講師マーリーン・ビヨンズロッド
米国女性コーチアライアンス 元代表
通訳伊藤 真紀 法政大学スポーツ健康学部 准教授
女性コーチの存在意義とは何か。コーチの在り方を考える
アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会があるコロラドスプリングスからライブでつながったマーリーン・ビヨンズロッド先生は、まず、「東京2020」が困難の中にあって素晴らしい大会であったことを称え、講義をスタートさせました。
“女性コーチがなぜ重要であるか”を描いたビデオのあと、マーリーン先生は参加者のロールモデルとなりうる一人の日本人女性コーチをZoomに招き入れました。彼女は、5年前に「NCAA WCA」に参加し、その後、日本の男子プロバスケットボールチーム、アメリカのNCAA ”ディビジョン1” 所属の大学でアシスタントコーチなどを歴任しており、彼女が発するメッセージから、プロのコーチとして大切なことは何かを考えさせられました。
最後に、マーリーン先生から、選手をケアするように自分自身をケアすることも大事だと伝えられると、参加者はコーチングとは違った側面の“コーチの在り方”をかみしめているようでした。
04女性アスリートのコンディショニング
講師鯉川なつえ 女性スポーツ研究センター 副センター長
選手に健康な状態で競技に取り組んでもらうため
「Female Athlete Triad(FAT)」を学ぶ
はじめに、「女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad : 以下FAT)」について、研究データに基づいた最新の情報が用いられ、わかりやすく解説がなされました。また、FATの予防や治療に関する最新情報も共有され、参加者たちは新たな知識を学びました。
さらに、実際にコーチングを行いながら、研究を実施、教鞭も執っている鯉川なつえ副センター長は、ひとりで全部やろうと思わず「信頼できる専門家に頼る方が効率的」と話し、コーチの役割として「適切な治療・サポートをしてくれる専門家を知っている!」ことも「コーチの強み」であると説明しました。そして、WCAのつながりこそ、ネットワークだということにも言及し、これからこのネットワークを生かして、コーチングにあたってほしいと伝えました。
05スポーツ栄養
講師鈴木志保子 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部 教授
人間の身体は忖度なし
エビデンスに基づいたスポーツ栄養
公認スポーツ栄養士の役割とは何か、選手のパフォーマンス向上につなげるためのトレーニング計画と栄養サポートとの連携の重要性などについて、鈴木志保子先生より、具体的かつ実践的な視点で、熱弁が振るわれました。また、東京パラリンピックの日本代表選手への栄養サポートについても、LIVE感溢れる話術で、たっぷりと語られました
さらに、ジュニアアスリートやトップアスリートのパフォーマンス向上を目的としたエネルギー・栄養摂取における考え方について、エビデンスに基づきながら説明がなされました。
そして最後に、人間の身体は “忖度” をしないため、身体を守るために、また競技力向上のためには、スポーツ栄養マネジメントが重要なのだ、と締めくくりました。
06スポーツとジェンダー
講師山口理恵子 城西大学経営学部 教授
小林美由紀
一般社団法人 日本女子サッカーリーグ(WEリーグ) 理事
日本スポーツ界の現状や構造を理解し、自分たちができることを考える
なぜ、スポーツ界で「女性リーダー」の育成が必要であるのか、なぜそれが難しいのか。 山口理恵子先生の講義では、その理由について、すでに深く浸透している社会構造の問題と、それに起因する女性が直面しがちな課題を、さまざまな概念の紹介とともに説明がなされました。ポイントとしてジェンダー問題を「女性対男性」という対立軸として捉えないこと、女性も男性も同じ構造の中で「生きづらさ」や「特権意識」が生じていることを見誤らないことなどが強調されました
小林美由紀先生からは、国内で起こったスポーツ界のセクシュアルハラスメントの事例が紹介されました。前半のジェンダーの構造との関連や、スポーツ界でセクシュアルハラスメントが顕在化しにくい要因についても説明がなされました。
まとめとして、「ジェンダー平等」という言葉を以前よりも耳にすることが多くなっても、思考や制度、慣習、言動の中に深く染み込んだジェンダー構造を変えていくことは一筋縄ではいかないこと、しかし、その構造にいかに敏感に気づいていくことができるかがジェンダー平等の第一歩であることが確認され、講義はあっという間に終了しました。
07リーダーシップ&コラボレーション
講師Lisa O'Keefe(リサ・オキーフ)
スポーツイングランド インサイト・エグゼクティブディレクター
通訳野口 亜弥 順天堂大学スポーツ健康科学部 助教
どんな状況でも臆さない
コロナ禍におけるリーダーシップとコラボレーション
イングランドにおいて、スポーツ参加に関する様々なキャンペーンを展開してきたリサ・オキーフ先生は、そのキャンペーンを仕掛けたチームのリーダーとして、コロナ禍での経験も踏まえた上で、「リーダーシップ」と「コラボレーション」についてレクチャーしました。
リサ先生らは、イギリスがロックダウンした際のスポーツ参加に関する現状を調査しましたが、その結果、男女によるスポーツ活動の違いが明らかになったといいます。それぞれ、男女の思考や生活習慣の違い、特徴を表した結果でしたが、改善に向けて、リーダーとしてどのように対応したかについて、惜しみなく語ってくださいました
最後に、リーダーとして重要なことは、目標を定め、いくつかのシナリオを検討し、明確な道筋を示すことであると熱く語っていただきました。
08コーチのためのモチベーション戦略
講師Nicole LaVoi (ニコル・ラボイ)
ミネソタ大学 タッカーセンター センター長
通訳野口 亜弥 順天堂大学スポーツ健康科学部 助教
なぜコーチをしているのかを考え、
自分自身がコントロールできることに焦点を当てる
アカデミー2日目の冒頭、スポーツ界において、「女性であること」「コーチであること」によって起こる障害(問題)について、ニコル・ラボイ先生が講義を行いました。女性コーチを取り巻く環境・システムなどについて、エビデンスに基づき解説し、スポーツ界における「女性を支援せず、女性に価値を置かないシステム」を、私たちが手を取り合ってボトムアップで変革していきましょうと力説されました。
さらに、コーチをする上で、「バーンアウト(燃え尽き症候群)」に陥る可能性があることが伝えられ、これを打破するために「なぜコーチをしているのか考える」「自分自身がコントロールできることに焦点を当てる」などの解決策が紹介され、参加者が抱いていた不安や疑問を解決していきました。 最後に、「あなたたちは選手にとって、大切な存在であることを絶対に忘れないでください」という言葉で締めくくり、参加者たちにパワーを送りました。
09思考と感情整理のメンタルトレーニング
講師田中ウルヴェ京 株式会社ポリゴン 代表取締役
自分自身の感情に気づき、考え方のクセを知る
そこから出る行動をコントロールする
田中ウルヴェ京先生は、自身の選手・コーチ時代の経験談とともに、その時々に感じていた感情、心の動きやその感情に対しての向き合い方について、丁寧に紹介しました。ストレスコーピングについてわかりやく解説し、また、感情の種類を知り、自分自身の感情に気づく(全ての感情が正しい)ことの大切さについて語りました。さらに、考え方のクセを理解し、そこから出る行動をコントロールすることの大切さについても言及しました。
メンタルコーチの仕事は、選手(チーム)を勝たせるためにではなく、大事な本番でいつも通りのパフォーマンスを発揮させるために、一人一人の心を一緒に作っていくことであると力説されました。
10CoachDISCプログラム
講師Liz Masen (リズ・メイソン)
アスリートアセスメント クライアント・ディレクター
伊藤 真紀 法政大学スポーツ健康学部 准教授
自分自身と他者の行動スタイルを理解し、
状況によって、コーチングスタイル(行動)を使い分ける
リズ・メイソン先生より、CoachDISCは、自分自身のコーチングスタイルを理解できるだけではなく、他者を理解するためにも役立つことが詳しく説明されました。また、変えることができない「性格」ではなく、変えることのできる「行動」に着目することが重要であることが伝えられました。
チームとしての最終ゴール、コーチとして求める結果を獲得するために、CoachDISCを活用し、適切なコーチングスタイル(行動)を選択できるようにしてほしいと訴えると、事前に実施したCoachDISCの自身の結果を念入りに確認する参加者の姿が散見されました。
11CoachDISCケーススタディ
講師守屋 麻樹 ローレルゲート株式会社 代表取締役
行動スタイルの異なる選手に対して、
関わる時、フィードバックする時のポイントを学ぶ
『CoachDISCプログラム』で学んだことをスポーツ現場で活用するために、守屋麻樹先生は、異なる特徴(行動スタイル)を持つ選手とのやりとりを想定した課題(ケース・スタディ)を参加者に与え、参加者はグループごとに「どのようにその選手と関わるか」「どのようにフィードバック(アプローチ)していくか」などについて話し合いました。
各グループからの発表場面では、他のグループからも様々な意見が出されるなど、活発なディスカッションが展開され、CoachDISCの活用方法の理解が深まる講義となりました。
12スポーツにおけるダイバーシティ
講師野口 亜弥 順天堂大学スポーツ健康科学部 助教
LGBTQ+、SOGIEを学び、
これからのスポーツ界について考える
野口亜弥先生は、ダイバーシティの中でも「性の多様性」にフォーカスし、「LGBTQ+」や「SOGIE」について、その詳細をわかりやすく解説しました。 また、「東京2020」に出場したトランスジェンダーを公表するアスリート、高アンドロゲン症の女性アスリートやLGBTQ+を公表しているアスリートなども紹介し、なぜLGBTQ+とスポーツが関連づけられ議論されているかについても説明しました。
最後に、「誰もが自分らしくいられるスポーツ界」を、どうしたらつくっていけるのかについて、皆さんと一緒に考えてきたいと熱く語りました。
13女性とスポーツⅡ
講師山口 香 筑波大学体育系 教授
自分の価値観を磨きながら、ネットワークを広げる
日本のスポーツ界の動きを作る
女性リーダー(役員)・コーチの必要性や、ここ数年の日本スポーツ界における女性の地位向上に向けての動向や取り組みについて、山口香先生ご自身の経験、視点も交え、説明がなされました。
スポーツ界を発展させるために、女性の視点や自分自身の意見をしっかり持ち、価値観を発信していくことの必要性を説き、「自分が歩いた道を後輩の誰かが歩くかもしれないということを忘れないでほしい」と、熱いメッセージを送りました。山口香先生から、「みなさんでいいスポーツ界の動きを作っていきましょう」と参加者に向けた熱い思いが伝えられ、講義を締めくくりました。
14Navigating the Future
for Women Sports Leaders
パネリスト鯉川なつえ 女性スポーツ研究センター 副センター長
安達阿記子 リーフラス株式会社
塚田 真希 東海大学体育学部武道学科 講師
中山由起枝 日立建機株式会社 クレー射撃部
奈良 梨央
新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科 助教
コーディネーター小笠原悦子 女性スポーツ研究センター センター長
具体的で、力強いメッセージ
先輩から、未来の女性リーダーへ
今年はWCA修了生の中から、「東京2020」に様々な立場で関わった方々をパネリストにお迎えし、ディスカッションが展開されました。
2004年アテネオリンピック柔道女子78kg超級金メダリストの塚田真希さん(WCA1期生)は、コーチとしての現場での経験、コロナ禍で先が見えない中での選手へのサポートや、個々のピーキングの難しさなどについて語ってくださいました。
中山由起枝さん(WCA2期生)は、5度のオリンピック出場を果たした現役選手として、東京オリンピックが1年延期されたことによる困難や、その間に見舞われた様々なアクシデントとの闘い、苦しい状況でもあきらめずに5位入賞を果たせた裏側にあった周囲のサポートなどのエピソードを披露しました。
地方の大学から、創部17年目で初めてオリンピック選手を輩出した新潟医療福祉大学競泳部のコーチ、奈良梨央さん(WCA1期生)は、大学水泳部のチームマネジメントの理念、選手へのコーチング、女子選手の個別サポートなどについての奮闘記を語りました。
2012年ロンドンパラリンピックゴールボール金メダリストであり、今回、東京パラリンピックゴールボールのテレビ中継において、日本戦男女全ての解説を担った安達阿記子さん(WCA1期生)は、視覚障がいを抱えながらテレビ解説をするという初のチャレンジについて、WCAの教えである「次の世代につなぐために」を胸に秘めて挑戦し、やり遂げたことや苦労話などについて語りました。
質疑応答では、自身が抱えている不安や、選手にどう対応すべきかといった具体的な質問があがり、パネリストたちはそれに惜しみないアドバイスを送りました。希少な経験をされた先輩方から得られるヒントを聞き漏らすまいと、参加者たちの気迫が画面からも伝わりました。
15ネットワーキング
講師小林美由紀
一般社団法人 日本女子サッカーリーグ(WEリーグ) 理事
『軽井沢宣言』から新たなステートメントへ。
ネットワークを活用して実現を
今年9月から開幕の、日本初の女子プロサッカーリーグ「.WEリーグ」において、理念推進部長を務めている小林美由紀先生は、まず、WEリーグのビジョンや取り組みについて解説しました。WEリーグでは理念に基づいたリーグ参入基準(女性役職員・指導者活用、スタジアムの託児所設置など)があり、各クラブの現状を可視化、推進状況を提出させるなど画期的な取り組みを行っているといいます。
WCAでも、第1回開催時に掲げた『軽井沢宣言』があることを紹介し、今回の「東京2020」オリンピック・パラリンピックそれぞれの日本選手団における女性コーチの割合を確認。そして、これからの新たな宣言として、まずは参加者一人ひとりのステートメントを発するよう促しました。
小林先生は、エンパワーメントのヒントとして、自身も感銘を受けたという“リーダーは人に時間をかける”という言葉を紹介し、「素敵なネットワークを広げていきましょう」と締めくくりました。
16修了式・クロージング
夢・目標にデッドラインをつけ
実現させていこう
修了式ではまず、3日間の学びを共にした仲間が選ぶ『ベストリーダー賞』が発表され、選出された杉本七海さんには、プレゼンターの安達阿記子さんより激励のメッセージとともに記念の盾が贈られました。
今回もオンラインでの開催となったものの、同じ会場に集っているかのように、“参加者たちの熱量”を感じたアカデミーであったと、講師たちから感想が述べられました。講師一人ひとりからの心のこもったメッセージをかみしめるように聞き入る参加者たちの表情には、勇気がみなぎっているように見えました。
参加者全員に修了証の授与が行われ、最後に、アカデミーを主催する女性スポーツ研究センターの小笠原センター長から、ネットワークの講義で参加者が語ったステートメントに対し、「その夢・目標を実現するためにデッドラインをつけて、やりきってほしい」そして、「これから日本のスポーツ界、女性スポーツという分野において一緒に前進しましょう」と、熱いメッセージが送られました。
ここに、勇気とつながりを両手に抱えた“WCA7期生”が誕生し、『女性リーダーアカデミー2021』は幕を下ろしました。