4/12 17:00~ 細胞生物学セミナーのお知らせ: 細胞膜リン脂質の非対称分布の 分子機構と生理機能 東京医科歯科大学 瀬川 勝盛先生

2024.03.11

細胞生物学セミナーのお知らせです。

 

「細胞膜リン脂質の非対称分布の分子機構と生理機能」

瀬川 勝盛 教授東京医科歯科大学・難治疾患研究所 医化学分野)にご講演いただきます。

日時: 4月12日(金) 17:00〜

場所: 10号館1階105カンファランスルーム

細胞と外界とを仕切る細胞膜は生命体の基本構造であり、リン脂質二重層で構成される。二層間において多種多様なリン脂質は非対称的に分布する。アミノリン脂質であるホスファチジルセリン(PtdSer)やホスファチジルエタノールアミン(PtdEtn)は細胞の内側に限局し、ホスファチジルコリン(PtdCho)やスフィンゴミエリン(SM)は表面の外層に多く存在する。また、これらのリン脂質の一部はコレステロールと相互作用することが報告されている。一方、細胞はさまざまな局面でリン脂質の非対称分布を崩壊させる。例えば、死をとげたアポトーシス細胞は、ホスファチジルセリン(PtdSer)を細胞表面に露出することでマクロファージに特異的に貪食される。活性化した血小板はPtdSerを表面に露出することで血液凝固反応を促進させる。その他にもさまざまな局面において、細胞がPtdSerを露出することが知られているが、リン脂質の非対称分布の分子機構や生理作用の完全な理解には至っていない。本セミナーでは、なぜ細胞が細胞膜リン脂質を非対称に分布させる必要があるのか、その意義について議論したい。

皆様のご参加をお待ちしております。

【主催】      細胞生物学セミナー

【共催】      基礎研究医養成プログラム、順天堂大学大学院医学研究科

【問い合わせ先】

老人性疾患病態・治療研究センター   内山安男、藤本豊士、谷田以誠(内3601)

器官・細胞生理学 小松雅明(内3511)