開設経緯

静岡災害医学研究センターは、文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業として、平成27年6月18日に採択され、開設いたしました。
平成27年度文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」は、私立大学の最先端の研究や地域に根ざした研究に対して、重点的かつ総合的に補助を行う事業であり、その中で地方強化枠は、地域の特性を活かした研究について評価を行うという内容でした。平成27年度の地方強化枠の採択総数は21と狭き門でしたが、順天堂大学医学部附属静岡病院の事業計画は、外部の学識経験者で構成される私立大学戦略的研究基盤形成支援検討会による審査で、高い評価を受け採択され、当研究センターが開設されました。

平成27年度 文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

事業番号:S1511008L
研究観点:研究拠点を形成する研究
研究プロジェクト名
大規模災害に対応する包括的医療提供体制構築を目指す統合型研究拠点の形成
研究テーマ1:(21研究課題、19研究者)
災害に備えた組織体制の構築について
~システム運用と新たな医療技術の開発、教育・訓練の普及についての検証~
研究テーマ2:(10研究課題、10研究者)

新規治療法開発を目指した災害時における疾病・合併症の病因・病態解明について
構想調書による本研究プロジェクトは、大規模災害に対応する包括的医療提供体制構築を目指す統合型研究拠点の形成を目指しており、大規模災害に備えた組織体制構築、および災害・救急時の傷病に対する予防・治療開発に関する基礎研究による研究基盤の拠点形成という2つの柱からなる活動としました。
本プロジェクトを達成するために、地域行政と連携を図り、順天堂大学医学部及び附属病院の機能や静岡病院の立地条件を最大限に活用して、平成27年度(2015年)から令和元年度(2019年)の5年間の活動を推進してまいりました。

5年間の連携体制

令和2年度(2020年)からは、それまでの5年間の活動実績に基づき、さらに発展すべく、順天堂大学における大規模災害に対応する包括的医療提供体制の構築に関する研究活動を推進しております。