研究内容

  • アレルギー・炎症性疾患の制御

    北浦次郎(教授)、中野信浩(准教授)、安藤智暁(助教)、伊沢久未(助教)、貝谷綾子(特任助教)
    環境因子(アレルゲン、病原体など)に対するバリア機構、免疫系、内分泌/神経系、遺伝的素因は相互に影響を受けながら、アレルギー・炎症性疾患の病態を形成する。多くの場合、何らかの受容体を介する上皮細胞・免疫担当細胞・内分泌/神経細胞の活性化がアレルギー・炎症を誘導する。他方、生体内には活性化シグナルを抑制して過剰な炎症を抑える仕組みも存在する。当研究グループの目的は、(1) 生体内外の分子に着目して、アレルギー・炎症を促進あるいは抑制する分子メカニズムを解明すること、(2) アレルギー・炎症性疾患に着目して、その病態制御メカニズムを解明すること、さらに、(3)アレルギー・炎症性疾患の診断・予防・治療法を開発すること、である。

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  • 環境因子とアレルギー疾患
    (バリア・免疫・神経)

    高井敏朗(先任准教授)、上條清嗣(助教)
    アレルギー疾患は、環境因子(ハウスダスト・花粉などのアレルゲン, 皮膚の保湿管理の不足,常在微生物など)が私達の体の生体防御システム(バリア・免疫・感覚神経)をかく乱することによって起きると考えられます。近年、アレルギー疾患の感作・発症のしくみに関するブレイクスルーとなる知見が報告され、アレルギーの理解は大きく前進しました。一方、これらの新知見はさらに多くの新しい問いを生み出しています。本研究では、バリア組織表面(皮膚や粘膜上皮)からのアレルゲンの侵入を起点とする免疫系活性化に注目し、感作・発症のしくみを明らかにすることを目的としています。未だに多くの不明点があるエキサイティングな領域です。

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  • 皮膚免疫における抗菌(宿主防御)ペプチドの役割

    ニヨンサバ フランソワ(教授),梅原芳恵(助教)
    上皮組織はその物理的バリアだけでなく,サイトカイン・ケモカイン,プロテアーゼ,および抗菌ペプチドと呼ばれる低分子量タンパク質群からなる化学的バリアにより,病原性微生物の侵入に対する防御の最前線となる.抗菌ペプチドは最初に進化した防御機構の1つであり,自然免疫応答と獲得免疫応答の両方に寄与する.抗菌ペプチドは殺菌作用に加えて,ケラチノサイト,線維芽細胞,好中球やマスト細胞などに作用することにより,免疫調節の作用も示す.本研究では,アトピー性皮膚炎などの炎症性および感染性疾患における皮膚由来抗菌ペプチドの機能に焦点を当てる.皮膚における抗菌ペプチドの調節と機能を理解することは,皮膚の炎症性および感染性疾患を標的とする新規治療薬の開発に役立つ可能性がある.

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