EhfはEtsファミリーと呼ばれる分子群に属する転写因子で、上皮細胞特異的な転写因子として発見され、上皮細胞の分化や増殖、がん化に関係していることが報告されている。我々は、このEhfがマスト細胞の機能調節にも関与していることを明らかにした。免疫抑制性サイトカインTGF-βの作用によりマスト細胞の機能は抑制されるが、この際にEhfがTGF-βのシグナルを受けマスト細胞機能を抑制するように働くことを見出した。
Yamazaki S, Nakano N, et al., J Immunol, 2015.