研究内容

iPS細胞を迅速に目的の細胞に分化させ、疾患解析の効率を高めるような技術を開発しています。

① iPS細胞からの迅速な神経分化誘導方法の開発とパーキンソン病細胞バンク

脳神経内科の服部信孝教授、慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授と共同して、ヒト末梢血から作製したiPS細胞を効率的に神経幹細胞に誘導する技術を開発しました。パーキンソン病患者さんの末梢血を貯蔵したバンクを作製することによってそこから順次iPS細胞を樹立分化誘導し解析することができるようになりました。

（Matsumoto et al. Stem Cell Reports 2016）
（2016.2.19　順天堂プレスリリース）
https://www.juntendo.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00013722.pdf&n=News+release+20160219-6.pdf

② 3つの小分子化合物を用いてヒトiPS細胞の分化能力を促進する基盤技術を開発

未分化状態のヒト多能性幹細胞に3つの小分子化合物を加えて、その分化能力を促進する基盤技術を開発しました。

（Fujimori K, Matsumoto T, Kisa F, Hattori N, Okano H, Akamatsu W. Stem Cell Reports. 2017 Nov 14;9(5):1675-1691.）
（2017.10.27　順天堂プレスリリース）
https://www.juntendo.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00022072.pdf&n=20171027プレスリリース（慶應医学生理学・順天堂医学ゲノム再生）.pdf