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少子高齢化先進国としての我が国の活力を維持し、持続的に発展するために、国民一人ひとりが、高齢世代に達した後も、健康かつ終身現役でその能力を発揮し、自己実現とともに社会に貢献できる健康や環境の向上を図ることが重要です。
骨、軟骨、筋肉、関節、椎間板といった運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)」といいます。ロコモが進行すると支援や介護が必要になるリスクが高まります。いつまでも自分の足で歩き続けることができるために、ロコモを予防し健康寿命を延ばしていくことが求められています。
ロコモに関する詳しい情報は、ロコモ チャレンジ!推進協議会の活動をご覧ください。
本サテライト拠点では、医学、スポーツ科学の要素を取り入れ、若年層や青年層にはロコモの未然防止に向けた介入方法を開発し、また壮年期のロコモの方には低下した運動機能を取り戻す、すなわち「ロコモ時計」の巻き戻し、人々が最後まで自分の足で動ける社会を目指して2つの事業を実施しています。
これまでに身体能力に対するロコモセンシング技術でロコモ予備軍の見える化に世界で初めて成功しました。浮彫りになったロコモ予備軍に対して適切な運動プログラム・運動支援機器を開発します。また、同対象者からの尿をもとにバイオマーカーも特定し、予備軍の日常的・簡易的な見える化法を開発します。
ロコモ状態に陥った人々のバイオマーカー候補を尿から検出に成功しました。尿を使えば、非侵襲的かつ日常的にロコモ状態を把握することができます。このような状態の進展を防ぐため、潜在女性医師による体調管理通信システム、ならびにアンチロコモサプリを開発します。最終的にはロコモ発症予防事業の成果を取り込み、ロコモの発症と進展の両面を自己管理できる一連のシステムを構築します。