概要
現代文明の発展は私たちの生活環境を快適にする一方で、科学の急速な進歩に伴って生み出された化学物質が生命現象に様々な影響を及ぼしているといわれています。しかしながら、これらの物質やそれらによって引き起こされた環境の変化がもたらす人体への影響の実態や詳細については未だに不明な点が数多くあります。したがって、これらを解明することは次の世代のために現代に生きる我々に課せられた重要な課題です。
本研究所は多岐にわたる最先端の分析機器を備え、疫学的なアプローチからナノ解析、プロテオミクス解析にいたる多面的なアプローチを駆使することにより、環境因子の生体への影響を明らかにし、環境因子のもたらす疾患に対する新たな治療法の開発へと道筋を開くトランスレーショナルリサーチとなることを目指しています。
大学院教育
環境医学研究所では、環境因子が人体に及ぼす影響の実態やメカニズムを基礎医学と臨床医学の両面から詳細に解明し、それらを基盤として新たな治療法を開発する‘トランスレーショナルリサーチ (基礎と臨床の橋渡し研究)’の実現を目指した教育・研究を行っています。
また、当研究所の大学院教育を通して、独立した研究者としての必須の能力、即ち、
1) 理論的に考える力
2) 新しい知識・技術を理解、修得、実践する能力
3) 自己研鑽に励み、新たなことに挑戦しようとする強い意志
これらを各自の研究遂行に通じて身につけることを目標としています。
当研究所では“環境と人間系―環境・性差医学”を開講しており、当研究所のプロジェクトに興味を持つ大学院生 (修士・博士)、研究生を募集しています。働きながらこれらのプロジェクトに関連した研究を行えるように、社会人大学院枠を設け、広く社会人にも門戸を広げています。
研究内容の詳細については、「研究内容・教育」のページをご覧いただくか、研究所に直接お問い合わせ下さい。