私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

文部科学省 「平成25年度 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択

 順天堂大学環境医学研究所(初代所長 小川秀興理事長)は、文部科学省「平成25年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業研究プロジェクト」に、「難治性“かゆみ”の発症機構解明と予防・治療法開発の研究基盤構築」をテーマに応募し、採択されました。

 この研究プロジェクトは5年間(平成25年度~29年度)の助成を得て研究を進めるもので、“かゆみ”を環境要因関連疾患の発症・治療過程で出現するサインと捉えることで、基礎医学と臨床医学の両側面からかゆみの発症機構を解明し、その予防・治療法を開発することを目的としています。

本プロジェクトでは

  • 1) 腫瘍などが惹起する難治性かゆみを起こすメディエーター分子・受容体の同定
  • 2) 難治性“かゆみ”をサインとした生物学的製剤・抗がん剤等の作用に対する反応性の個体差解明と治療法
     の開発
  • 3) 環境要因関連疾患の疾患横断的な予防・治療に結びつくマーカー分子の同定
  • 4) 難治性かゆみに対する新たな治療法と薬剤の開発

などが期待されています。

私立大学戦略的研究基盤形成支援事業とは

 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業とは、私立大学が、各大学の経営戦略に基づいて行う研究基盤の形成を支援するため、研究プロジェクトに対して重点的かつ総合的に補助を行う事業であり、もってわが国の科学技術の進展に寄与するものです。
 各大学が最先端の研究や地域に根差した研究などの観点から研究プロジェクトを計画・申請し、文部科学省が審査の上で選定を行い、当該プロジェクトを遂行するための研究拠点に対して、研究施設・設備整備費や研究費を一体的に補助する支援事業の事をいいます。

【研究プロジェクト名】
難治性“かゆみ”の発症機構解明と予防・治療法開発の研究基盤構築
【研究者名・チーム構成】
研究代表  髙森 建二  環境医学研究所 所長

1. 基礎医学部門
横溝 岳彦 生化学・細胞機能制御学(生化学第一)  教授
長岡 功 生化学・生体防御学(生化学第二)  教授
森本 幾夫 免疫病・がん先端治療学  客員教授
樋野 興夫 分子病理病態学  教授
櫻井 隆 細胞・分子薬理学 教授
山倉 文幸 国際教養学部国際教養学科  特任教授
岩渕 和久 医療看護学研究科  教授
2. 臨床医学部門
田部 陽子 次世代血液検査医学  特任教授
須賀 康 皮膚科学・アレルギー学  教授
池田 勝久 耳鼻咽喉科学  教授
関川 巌 膠原病・リウマチ内科学 教授
稲田 英一 麻酔科学 教授
北村 庸雄 消化器内科学  先任准教授
卜部 貴夫 神経学 教授
3. 学外共同研究者
柿木 隆介 自然科学研究機構 生理学研究所
システム脳科学研究領域 統合生理研究部門 
教授
松田 浩珍 東京農工大学大学院 農学研究院
獣医分子病態治療学研究室
教授
平林 義雄 理化学研究所 脳科学総合研究センター  チームリーダー
山口 重樹 獨協医科大学医学部 麻酔科学講座  教授
津田 誠 九州大学大学院 薬学研究院
ライフイノベーション分野
教授
富永 真琴 自然科学研究機構
岡崎統合バイオサイエンスセンター
バイオセンシング研究領域 細胞生理研究部門
教授