JCRWS 女性スポーツ研究センター JCRWS 女性スポーツ研究センター

Be Active

生理用品に関する調査報告

これまで女性アスリート・パラアスリートの身体・生理的課題に関する研究は、「無月経」や「月経周期とパフォーマンス」がほとんどでした。しかし、正常月経を有する女性アスリート・パラアスリートも、月に一回の“煩わしい月経”にストレスを抱えています。そこで、月経や生理用品がパフォーマンスにどのような影響を及ぼしているのか、約400名の女性アスリート・パラアスリートを対象に調査を実施し、月経時のパフォーマンス向上のために解決しなくてはいけない問題点を明らかにしました。これらの調査は、スポーツ庁委託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト(女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究)」の一環で実施しました

01. 女性アスリートの生理用品 3大「れる」問題

生理用品に関する問題点

練習や試合の時、生理用品(ナプキン、タンポンなど)で困っていること(複数回答)。
これらの「困った要因」は、いずれもナプキンを使用することによって起こること。
タンポンを正しく使用することで軽減、解決される可能性が高い!


02. 女性アスリートのみなさん 月経中もぐっすり眠れてる?

睡眠時、経血もれが気になる?

トップアスリート・パラアスリートの47.3%が、月経のたびに睡眠時の経血の「もれ」を気にしていると回答。


遠征先での宿泊。経血もれはもっと気になる?

トップアスリート・パラアスリートの実に約82%が、遠征中に自宅以外で寝る際、
「経血がもれないように気を遣いながら寝ている」と回答。


月経中の睡眠は、普段より浅い?

トップアスリート・パラアスリートの約3分の1が、月経中の睡眠は、普段より「とても浅い」「やや浅い」と感じている。


月経中の睡眠は、パフォーマンスに影響する?

月経中の睡眠が浅いと感じているトップアスリート・パラアスリートの約55%が、
「月経中の睡眠が浅いことが、練習や試合時のパフォーマンスを低下させている」と感じている。


入眠するまでの時間

ふとんに入り入眠するまでの時間は、月経中よりも月経後の方が、短かい。


中途覚醒を除いた、”総睡眠時間”

夜中に目が覚めてしまった時間を除いた睡眠時間は、月経中よりも、月経後の方が長い。


03. 女性アスリートは、どの生理用品を使ってる?

タンポン使用率

タンポンを「使用する」と答えた人が、「普段」は12.4%と非常に低いが、「練習時」は29.2%、
「試合時」には31.0%に上昇。アスリート・パラアスリートのタンポン使用率は、スポーツ活動時に約3倍になることが明らかに!


ナプキン使用率

ナプキンを「使用する」と答えた人が、「普段」の使用率が94.3%と非常に高いが、
「練習時」の使用率は74.7%、「試合時」は74.4%に減少。
アスリート・パラアスリートは、生理用品を”経血量”ではなく”場面(シチュエーション)”によって使い分けている。


04. もう大丈夫 スポーツ中の尿モレ(軽失禁)

スポーツ時の尿モレ症状

スポーツ中の尿モレを経験したことがあるアスリートは21.2%、パラアスリートは43.6%、全体の平均では24.8%。


スポーツ時、どのような動作で尿モレする?

女性トップアスリート・パラアスリートは、様々な競技種目において、ふとした瞬間に尿モレを経験している。


尿モレによるパフォーマンス低下

尿モレによるパフォーマンス低下を「とても感じる」、「やや感じる」と回答したアスリートは47.8%、
パラアスリートは44.4%で、全体では46.9%。尿モレは、パフォーマンス低下につながる可能性がある。


スポーツ時、尿モレ対策はしてる?

尿モレの対処法については、「何もしない(47.4%)」が最も多い。
尿の吸収に適した「吸水シート」を装着しなければ、対策としては不十分といえる。


05. Be Active Tampon トップアスリートの声

トップアスリートのタンポンユーザーの声

順天堂大学女性スポーツ研究センターが、スポーツ庁委託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト(女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究)」により開発したアスリート用生理用品「ソフトタンポン ATHLETE」の試供品を、スポーツをしている小・中・高校生・大学生・社会人の方(アスリート・パラアスリート)を対象に提供いたしました。無料配布は終了しました

このページに登録されたキーワード

月経 (5)調査レポート (5)
Page Top